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天界と地獄486

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486. 人間にあるすべての快いものは支配愛に属します、なぜなら、人間は愛するもの以外の他のものに何も快さを感じないからであり、こうしてすべてのものにまさって愛するものに最大の快さを感じるからです。
支配愛と言っても、あるいはすべてにまさって愛するものと言っても、同じです。
それらの快いものはいろいろあって、全般的に、支配愛と同数の、したがって人間・霊・天使と同数の、それだけ多くのものがあります。なぜなら、ある者の支配愛と他の者の支配愛はあらゆる点で似ていないからです。
ここから、ある者の顔が他の者と完全に似ていることは決してありません、なぜなら、顔はそれぞれ者の心(animus)の映像であり、霊界ではそれぞれの者の支配愛の映像であるからです。
それぞれの快いものは特定的にもまた無限に変化していて、ある快さとあらゆる点で似ているかまたは同じである他のものは存在しません。あるもの後に他のものが続いても、同じく、あるものが他のものと同時に存在しても、他のものと同じものは存在しません。
しかしそれでも、これらの快さは特定的にそれぞれの者のもとで支配愛である一つの愛に関係します、支配愛を構成し、それと一つになるからです。
同様に、すべての快いものは全般的に、広く支配している一つの愛に、天界では主への愛に、地獄では自己愛に関係します。