カテゴリー

天界と地獄 501

500◀︎目次▶︎502

501 人間は、自分の内的なものに関してどのようであるかによって、完全にそのようなものであり、内的なものから分離した外的なものに関してどのようであるかによらないことを知らなくてはなりません。
その理由は、内的なものは人間の霊に属すものであり、彼の生活は、身体が霊から生きるので、その霊の生活であるからです。さらにまた、そのために人間は自分の内的なものに関してどのようであるかによって、そのように永遠にとどまります。
けれども、外的なものは、身体にもまた属するので、死後に分離され、それらは眠りにつき、外的なものから霊に付着しているものは、単に内的なものの面として役立ちます。このことは、前に死後の人間に残る記憶ついて扱われたところに示されています。
ここから、何が人間のプロプリウム(固有のもの)であり、何がプロプリウムでないか明らかです。すなわち、悪い者のもとで、彼らが思考の外的なものから話し、意志の外的なものから行なうすべてのものは、彼らのプロプリウムではありません。彼らのプロプリウムはその内的な思考と意志に属すものです。