カテゴリー

天界と地獄 502

501◀︎目次▶︎503

502 外的な状態である最初の状態が過ぎ去った後、そのことについては前章で扱いましたが、人間霊は自分の内的な状態に、すなわち、意志の内的な状態とそこからの思考の内的な状態の中に入れられます。世で、自分自身から、自由にまた束縛なしに考えたとき、その中にいたのです。この状態の中へ世の中と同様に自分自身から知らないうちに落ち込みます。それは、自分の話すことに最も近い思考を引き戻したとき、すなわち、話すことのもとである内的な思考に向かい、その思考の中にとどまるときです。
それゆえ、人間はこの状態の中にいるとき、自分自身そのものの中に、自分のいのち(生活)そのものの中にいます。なぜなら、プロプリウムの情愛から自由に考えることは、人間のいのち(生活)そのものであり、自分そのものであるからです。