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天界と地獄 513

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513 教育は多くの社会の天使により、特に、北と南の地方にいる天使により行なわれます。なぜなら、それらの天使の社会は善と真理の知識から知性と知恵の中にあるからです。
教育の場所は北方にあり、いろいろあって、すべてと個々の者が自分の性質と受け入れる能力にしたがって教育されるために、そこでは天界の善の種類(属と種)にしたがって整えられ、区別されます――その場所は周囲に遠くまで広がっています。
教育されなければならない善い霊は、霊たちの世界で第二の状態を終えた後、そこへ主により導かれます――しかしそれでも、すべての者ではありません。なぜなら、世で教育された者は、世でもまた主により天界へと準備されていて、他の道を通って、天界へ導かれるからです。ある者は、死後、直ちに導かれ、ある者は、善霊と一緒にしばらく滞在した後に導かれます。その滞在中に、世の名誉や富から得た彼らの思考と情愛の極めて粗野なものは取り除かれ、こうして清められます――ある者は前もって荒廃させられ、それは〝低い地〟と呼ばれる足の裏の下の場所で行なわれます。その場所で、きびしいことを被る者がいます――これらの者は、虚偽を確信したけれども善の生活を送った者です。なぜなら、確信された虚偽は固くこびりついており、それらが追い散らされる前に、真理を見ること、したがって受け入れられることはできないからです。
しかし、荒廃について、またどのような方法で行なわれるかについては、『天界の秘義』の中に述べられており、左欄の注はその「抜粋」です(*1)


*1 荒廃は来世で行なわれる、すなわち、世からそこに到着する者は荒廃させられる(698, 7122, 7474, 9763)。
善良な者は虚偽に関して、そして悪い者は真理に関して荒廃させられる(7474, 7541, 7542)。
善良な者のもとでもまた、世で生きたときに引き寄せた地的なものと世俗的なものが剥ぎ取られるために、荒廃が行なわれる(7186, 9763)。
そのようにまた、悪と虚偽が取り除かれ、このように主により天界から善と真理の流入する場所が与えられ、それらを受け入れる能力が与えられるためである(7122, 9330)。
このようなものが取り除かれた後でないなら、それらは妨害し、天界の事柄と一致しないので、それ以前に天界に上げられることはできない(6928, 7122, 7186, 7541, 7542, 9763)。
天界に上げられる者は、このようにもまた準備される(4728, 7090)。
準備される前に天界にやって来ることは危険である(537, 538)。
荒廃を終えて、天界に上げられる者の照らしの状態と彼らの楽しさについて、彼らがそこに受け入れられることについて(2699, 2701, 2704)。
それらの荒廃が行なわれる領域は、〝低い地〟と呼ばれる(4728, 7090)。
その領域は地獄に囲まれた足の裏の下にある。それがどんなものか述べられている(4940-4951, 7090)。経験から(699)。
地獄とは何か、それは他のものよりも悩ませ、荒らす(7317, 7502, 7545)。
善良な者を悩ませ、荒らした者は、その後、彼らを恐れ、避け、退ける(7768)。
その悩ませることと荒廃は、付着した悪と虚偽にしたがっていろいろな方法で行なわれ、それらの質と量にしたがって続けられる(1106-1113)。
ある者は荒廃されることを進んで欲する(1107)。
ある者は恐怖によって荒廃させられる(4942)。
ある者は、世で行なった自分の悪から、世で考えた自分の虚偽から悩まされることによって。ここから良心の不安と苦痛がある(1106)。
ある者は霊的な捕囚によって。それは真理の無知と中断であるが、真理を知ろうとする願望と結合している(1109, 2694)。
ある者は眠りによって、ある者は目覚めているのと眠りの中間の状態によって(そのことについて)(1108)。
働きの中に功績を置く者は、木材を切る者のように見られる(1110)。
他の者はこれらと異なって、多くの変化とともに(699)。