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天界と地獄 514

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514 教育の場所にいるすべての者は、彼らの間で区別されて住んでいます。なぜなら、個々の者は、自分の内的なものに関して、行くことになる天界の社会と結びついているからです。天界の社会は天界の形にしたがって配列されているので(200-212番)、そこの教育の場所もまたそのようになっています――それゆえ、その場所が天界から眺められるとき、小さい形の天界のように見えます。
そこでは縦に東から西まで、また幅では南から北へ広がっています。しかし、外観では、幅は縦よりも短く〔見えます〕。
配列は全般的に次のようです――
正面に、幼児のときに死に、青年期の最初の時期まで天界の中で育てられた者がいます。その者はその幼児期の状態の後、主により女教師たちのもとへ導かれ、教育されます。
彼らの後ろの場所に、成人してから死に、世で生活の善からの真理の情愛の中にいた者がいて、そこで教育されます。
けれども、その後に、ムハンマドの宗教に身をささげ、世で道徳的な生活を送り、唯一の神性を認め、主を預言者そのものとして認めた者がいます。ムハンマドが何ら助けを行なうことができないので、その者が彼から引き下がって、主に近づき、その方を礼拝し、その方に神性そのものを認める時、キリスト教を教育されます。
これらの者の後ろの北に、いろいろな異教徒のための教育の場所があります。彼らは世で自分の宗教と一致した善の生活に生き、ここから一種の良心を得て、そして公正と正直を行ないました。したがって、統治の法律のためではなく、遵守すべき聖なるものと信じられる宗教の律法のために行ない、行動で、その何も踏みにじらなかった者です――これらすべての者は、教育される時、〝主は目に見えないのではなく、人間の形のもとに見られる〟との思いを心に抱いていたので、主を認めることへと容易に導かれます――これらの者は数では他の者たちを上回っています。彼らのうち最良な者はアフリカから来ています。