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天界と地獄 546

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546 照らされている者は、さらに進んで、善と悪は二つの正反対のもの、天界と地獄のように正反対のものであり、すべての善は天界から、すべての悪は地獄からであること、また主の神性が天界をつくるので(7-12番)、主からは善しか人間のもとに流入しないこと、地獄からは悪しか流入しないこと、このように主は人間を絶えず悪から引き出し、善へ導かれ、地獄は人間を絶えず悪へ導き入れることを知っています。
もし人間が二つのものの間にいないなら、人間に何らかの思考も、何らかの意志も、まして何らかの自由も、何らかの選択もありません。これらすべてのものは善と悪の間の均衡から人間にあるからです――それゆえ、もし主がご自分を背け、人間に悪だけを残されるなら、もはや人間は人間のままではいられません。
これらから、主は善とともに人間のもとに、善い者と等しく悪い者のもとに流入されるとき、そこには悪い人間を絶えず悪から引き出し、善い人間を絶えず善へ導かれるという相違があります。このような相違は、人間は容器であるので、人間のもとにあることが明らかです。