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天界と地獄 549

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549 主が、ご自分の神的本質である善・愛・慈悲から、すべての人間に同じように働きかけることのできない理由は、悪とそこからの虚偽が立ちふさがり、その方の神的流入を弱めるだけでなく、退けもするからです。
悪とそこからの虚偽は、太陽と人間の目の中間に入り込み、光の照らしと明るさを取り去る黒い雲のようです。それでも太陽は立ちふさがる雲を絶えず散らそうと努めています。なぜなら、その雲の背後に存在し、活動していて、その間、はっきりしない光を人間の目の中へ、いろいろな回り道によって、送り込むからです。
霊界も同様です――そこの太陽は主と神的愛であり(116-140番)、そこの光は神的真理です(126-140番)。そこの黒い雲は悪からの虚偽であり、そこの目は理解力です。
そこではだれかが悪からの虚偽の中にいればいるほど、それだけ彼のまわりに、悪の程度にしたがって、このような黒くて濃い雲があります。
この比較から、主は絶え間なくそれぞれの者のもとに臨在されています、しかし、異なって受け入れられていることを知ることができます。