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天界と地獄 557

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557 天界的な愛との比較から、自己愛がどんなものであるか、明らかにすることができます。
天界的な愛は役立ちのために役立ちを、すなわち、善のために善を愛することであり、人間は、教会・祖国・人間の社会・仲間の市民にその役立ちを果たします。すべての役立ちとすべての善は、神からのものであり、また愛さなければならない隣人であるので、このことは神を愛し、隣人を愛することであるからです。
しかし、自分自身のためにそれらを愛する者は、それらが自分自身に仕えるので、彼はそれらを召使い以上には愛しません――ここからいえることは、自己愛の中にいる者は、教会・祖国・人間の社会・仲間の市民が自分に仕えることを欲し、彼自身がそれらに仕えることを欲しないで、自分をそれらの上に、自分の下にそれらを置くことです。
ここから、ある者が自己愛の中にいればいるほど、それだけ天界から遠ざかります、天界的な愛から遠ざかるからです。