カテゴリー

新しいエルサレムとその天界の教え 55

54◀︎目次▶︎56

55 人間がすべてにまさって愛するものは、常に彼の思考の中に、また彼の意志の中に現在していて、彼のいのちそのものをつくります。例えば――金銭であれ、あるいは財産であれ、富をすべてにまさって愛する者は、どのようにそれらを自分に得ようかと絶えず心(アニムス)を向けており、得るとき内部で喜び、失うとき内部で悲しみ、彼の心(コル)はその中にあります。自分自身をすべてにまさって愛する者は個々のものの中に自分自身を思い浮かべ、自分自身について考え、自分自身について語り、自分自身のために行動します、というのは、彼の生活(いのち)は自分自身の〔ための〕生活(いのち)であるからです。