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新しいエルサレムとその天界の教え 65

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自己と世への愛

65 自己愛は、自分ひとりに善を欲して、自分自身のためでないなら、他の者に善を欲しないことです。教会、祖国、何らかの人間社会または仲間に、決して善を欲しません――また自分自身の評判、名誉と称賛のためにだけ、それらに善を行なうことです。行なう善の中にそれら〔世評など〕を見ないなら、自分の心の中で、「何の関係があるのか、なぜそれを〔行なわなくてはならないのか〕、そこから私に何が〔得られるのか〕?」と語り、このようにやめてしまいます。ここから、自己愛の中にいる者は、教会も祖国も社会も仲間も、何らかの善も愛さず、自分自身だけを愛することが明らかです。