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神の愛と知恵 186

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186 分離した段階が何であり、どんなものであるか、連続した段階とのそれらの相違がどのようかであるか、さらによりよいものが理解されるように、例として天使の天界をあげます。
 三つの天界があり、それらは高さの段階によって分離しているので、ある天界は他の天界の下にあります。それらの間では、主から天界を通って秩序正しく最も低い天界にまで行なわれる流入による以外に伝達はなく、また逆にも伝達しません。
 しかし、それぞれの天界は、高さの段階によってでなく、幅の段階によって、それ自体によって分離しています。真ん中に、すなわち、中心にいる者は、知恵の光の中にいます、しかし、周辺から辺境にまで、そこにいる者は知恵の陰の中にいます——このように、知恵は光が陰へと減少するように無知にまでも減少し、このことは連続によって行なわれます。
 人間のもとでも同様です——彼らの心のものである内的なものは、天使の天界と同数のそれだけの数の段階に分かれており、それらの段階のあるものは他のものの上にあります。それゆえ、人間の心のものである内的なものは、分離の段階によって、すなわち、高さの段階によって分離しています。
 ここから、人間はその知恵の段階にしたがって、最低の段階の中に、さらにより上の段階の中に、そしてまた最高の段階の中にも、いることができます。最低の段階の中にだけいるとき、上の段階は閉ざされており、主から知恵を受け入れるに応じて開かれます。さらにまた人間のもとには天界の中のように、連続の段階、すなわち幅の段階があります。
 人間が天界に似ているのは、彼が主からの愛の中と知恵の中にいるかぎり、その心の内的なものに関して最小の形の天界であるからです。人間がその心の内的なものに関して最小の形の天界であることは、著作『天界と地獄』(51―58番)に見られます。