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結婚愛 9

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9 この後、案内役の天使は会館へ、天界の楽しさと永遠の幸福は絶え間のない神の賛美であり、そして永遠に続く祝祭であることを堅く確信した者のもとへ戻った。その理由は、世で、その時、神を見ることになることを信じたから、また神の礼拝からの天界の生活は永続する安息日と呼ばれるからである。
これらの者に天使は言った、「私に従いなさい、私はあなたがたをあなたがたの楽しさへ導きます」。
彼らを小さい都へ導いた、その中心に神殿(教会)があった、すべての家は聖なる会館と呼ばれた。
その都の中で彼らは地のすべての隅から〔やって来る〕群衆を、彼らの間に多数の祭司を見た、その者はやって来る者を受け入れ、挨拶し、手をとって神殿の扉へ導き、ここから神殿のまわりの何らかの会館へ、彼らを神の永久の礼拝へ導いた。この都は天界への前庭であり、この都の神殿は天界にある荘厳なまた最も大きい神殿への入り口である、そこで神は天使たちにより、祈りと称賛で、永遠に賛美される、と言って——「こことそこに規定があります。最初に神殿を入り、そこに三日三晩とどまること、この最初の段階の後、この都の家の中で、それらはそれだけ多くの(同数の)私たち(祭司)により清められた会館であって、その会館から会館へ、そこで、群衆とともに交際の中で祈り、叫び、説教を唱えます——すべての点で、あなたがたは、あなたがたの中で聖なるもの・敬虔なもの・宗教的なもの以外に、何かを考えないよう、仲間と話さないよう、用心しなさい」。
[2]この後、天使は自分の従者たちを神殿の中へ導いた、それは、多くの者で満ち、ぎっしり詰まっていた、その者は世で大いなる地位にいた、そしてまた庶民からの多くの者であった。三日の滞在以前にだれかが去ることを許さないように門(入り口)に守衛が配置されていた。
天使は言った、「今日は、これらの者が入ってから二日です。彼らを観察しなさい、すると、あなたがたは彼らの神の賛美を見ます」。
観察し、大部分の者が居眠りをしており、目覚めている者、あくびをまたあくびをする者——ある者は神への思考の絶え間のない高揚から、それら(思考)が身体に何も逆戻りしないことから、身体から顔が隔離しているように見えた、というのは、そのように自分自身に、ここから他の者にも見えるからである。ある者の目は、彼らの絶え間のない放心状態から精神が錯乱しているように見えた。一言でいえば、すべての者は胸が圧迫された者、飽きてしまって霊(精神)が疲れた者、説教壇から背いた者、「私たちの耳は鈍った、説教を終えよ、声はもはや聞かれない、音声を嫌い始めた」と叫ぶ者であった。
その時、立ち上がり、一団となって門(入り口)へ突進し、それをこじ開け、守衛を中に追い立て、追い払った。
[3]これらを見て、祭司たちは彼らを追い、彼らの側につき添い、教え、また教え、祈って、ため息をついて、言った、「祭りを祝え、神を賛美せよ、あなたがたを神に捧げよ。この天界の前庭の中で、私たちはあなたがたを、神の永遠の賛美へ、天界にある荘厳な、最も大きい神殿の中へ、このように永遠の幸福の享受へと訓練する」。
しかしこれらは彼らに理解されず、ほとんど聞かれなかった、二日間の心の浮遊状態からの知覚力が欠如し、家事と公共のことを制止されたためである。
しかし祭司から離れようと努力するとき、祭司は彼らの腕を、そしてまた衣服をつかまえ、そこに説教が唱えられる会館へと追い立てた。しかしむだだった——彼らは叫んだ、「このままにしてくれ、身体の中に気絶のようなものを感じる」。
[4]これらが言われて、見よ、四人の男が、白く輝く衣服で、司教冠で見られた。彼らからのひとりは世で大司教、残りの三人は司教であったが、今や、天使となっていた。
これらの者が祭司たちを呼び集め、彼らに話しかけて、言った、「私たちはあなたがたを天界から、これらの羊とともに、どのようにあなたがたが彼らを牧しているか見ました。あなたがたは彼らを狂気へまでも牧しています——あなたがたは、神の賛美によって何が意味されるか知りません。〔神への賛美によって〕愛の実を結ぶことが意味されます、すなわち、忠実に、誠実に、勤勉に、自分の職務の働きを行なうことです、というのは、これが神の愛のもの、隣人愛のものであるから、これが社会のきずな、その善であるからです。このことによって、また定まった時間の礼拝によって、その時、神は賛美されます。
あなたがたは主のこのことばを読んでいませんか?

あなたがたが多くの実を結び、あなたがたがわたしの弟子になることで、わたしの父は賛美されます(ヨハネ15:8)

[5]あなたがた祭司たちは、礼拝の中で賛美の中にいることができます、これがあなたがたの役目であるので、ここからあなたがたに名誉・栄光・報酬があります。しかしそれでも、職務と一緒にあなたがたに名誉・栄光・報酬がないなら、あなたがたはそれ以上にさらに、その賛美の中にいることができません」。
これらが言われて、司教は門(入り口)の守衛に、すべての者が入るように、すべての者が出るように命令した。「というのは、天界の状態について何も知らないので、天界の何らかの楽しさを、絶え間のない神の礼拝以外に考えることができない群衆がいるからである」。