カテゴリー

結婚愛 11

10◀︎目次▶︎12

11 これらが行なわれて、らっぱを持つ天使に天界から声が聞かれた、「招集したすべての者から十人を選び、彼らを私たちへ導け。私たちは主から聞いた、〔主は〕彼らを三日の間、私たちの天界の熱と光すなわち愛と知恵が彼らに何からの害をもたらさないよう用意されている」。
十人が選ばれ、天使に従った。坂のある小道を通ってある丘へ、ここから山へ上った、その上に彼らの天使の天界があった、それは最初、隔たっていたので、彼らに、雲の中の広大な広がり(大空)のように見られた——彼らのために門が開けられ、第三の門を通り過ぎた後、案内者の天使は、社会の君主へすなわちその天界の君主へ走り、彼らの到着を知らせた。君主は答えた、「私の護衛からだれかを選び、彼らの到着が私に受け入れられることを彼らに報告せよ、彼らを私の別館へ導き入れよ、それぞれの者に寝床付きの自分の部屋を割り当てよ——私の廷臣から、廷臣に仕える召使いからだれかを選び出せ、それらの者は彼らの意のままに仕えるであろう」——そのように行なわれた。
しかし、天使により導かれたとき、彼らは、君主を近づくことと見ることが許されるか質問した。天使は答えた、「今は朝です、正午の時刻前には許されません。それまではすべての者は自分の任務の中に、自分の働きの中にいます。しかしあなたがたは昼食へ招待されています。その時、私たちの君主とともに食卓に座ります——それまでの間に、私はあなたがたをその宮殿に導きます、そこであなたがたは壮大なものとみごとなものを見るでしょう」。