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結婚愛 14

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14 これらの中にいたとき、君主から使者がやって来て、その使者は彼らを、自分とともにパンを食べるために招待した。同時に、宮廷のふたりの従者が亜麻布の衣服を携えてきて、言った、「これらを着なさい、天界の衣服を着た者でないなら、だれも君主の食卓へ入るのを許されないからです」。
身に付け、自分の天使に随行して、宮殿の回廊、中庭へ導き入れられ、君主を待った。そこで、天使は彼らを、高位な者や監督官との交わりへ入れた、それらの者も君主を待っていた。
すると見よ、しばらくして、(両開き)の扉が開かれ、西側の幅広い一つ(の扉)を通って、順序正しい華麗な行列の入場が見られた——君主の前を行く側近の顧問官、これらの後に宝物の顧問官、これらの後に宮廷からの主要な者たち、これらの真ん中に君主、その後ろにいろいろな別の廷臣たち、最後に護衛たちがいた。すべての者は百二十人まで数えられた。
[2]その時、衣服から、よそ者として見られる者たちである新しくやって来た十人の前に立っている天使は、彼らとともに君主へ近づき、うやうやしく彼らを引き寄せた。〔行列を〕進んでいる君主は立ち止まることなく、彼らに言った、「私とのパン〔食事〕へやって来い」。
食堂へついて行った。みごとに飾られた食卓が、その真ん中に金からの高いピラミッドが三列の百枚の小皿とともに、その形の上に、それらの上に砂糖パン(=甘いケーキ)、凝縮したブドウ酒の汁があり、他にパンとブドウ酒からつくられたうまいものとともに見られた——そして真ん中のピラミッドを通って、吹き上がる泉のように、ネクタル(神酒)のようなブドウ酒がわき出ており、その水流はピラミッドの頂上から広がり、杯を満たした。
この高いピラミッドの脇に金からできたいろいろな天界の形(=装飾品)があった、それらの上にすべての種類の食べ物でいっぱいの皿と小皿があった——それらの上に皿と小皿があった天界の形(=装飾品)は、知恵からの技術の形(=装飾品)であった、それは世の何らかの技術で描くことも、言葉で述べることもできない——皿と小皿は銀からできていた、平面の中に、その支え(支柱)とともに似た形(=装飾品)に全面的に彫刻が施してあった。杯は透明性の宝石からできていた。
このようなものが食卓の調度品であった。