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結婚愛 20

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20 この後、天使は彼らを結婚式の家へ導き、門番が扉を開けた。入り口のすぐ内で、花婿から遣わされた天使により受け入れられ、挨拶され、そして導き入れられ、彼らのために指定された席へ連れて来られた。すぐに控えの間に招かれ、そこの中央に食卓を見た、その上に、金からできた七つの枝とろうそく受けを装備した荘厳な燭台が置かれていた。壁には銀からできた〝突き出し燭台〟が取り付けられていた。火が灯され、それらから大気が金色のように見られた——燭台のわきに二つの食卓を見た、それらの上に3列にパンが置かれていた。四隅に食卓があり、それらの上に水晶の杯があった。
[2]それらを観察していた時、見よ、寝室の近くの部屋の扉が開かれ、出てくる6人の乙女を、その後、花婿と花嫁を見た、手を握って、席へ自分たちを導いていた、その席は燭台の真向かいの位置にあった、その上に花婿は左側に、花嫁は右側に、六人の乙女は花嫁の近くの脇に定められた席に座った。
花婿は紫色から輝く外衣を、光を放つ亜麻布からできたシャツを、エポデとともに着ていた、その〔エポデの〕上に、ダイヤモンドでまわりを巻いた金の金属板があった。金属板にこの天界の社会の結婚式のしるしであるワシの子が刻まれていた。花婿の頭には頭飾りがあった。
けれども、花嫁の衣装は、深紅色のマント、その下に首から足まで刺繍されたローブ、胸の下に金の帯、頭の上にルビーの植え付けられた金からできた冠であった。
[3]そのように着席した時、花婿は花嫁へ向きを変え、そしてその指に金の指輪をはめ、真珠からできた腕輪と首飾りを取り出し、腕輪をその手首の上に、首飾りをその首のまわりにつけ、言った、「これらのしるしを受け取りなさい」。彼女が受け取ったとき、彼女にキスし、「今、あなたは私のものです」と言って、彼女を自分の妻と呼んだ。
これが行なわれて、招待された客たちは叫んだ、「祝福あれ」。これをそれぞれの者が個別に、その後、すべての者が一緒に叫んだ。君主から遣わされた者が、君主の代わりにさらにまた叫んだ。その瞬間に、控えの間は芳香の煙で満ちた、それは天界からの祝福のしるしであった。
その時、仕える者たちが燭台の近くの二つの食卓からパンを、隅の食卓から、今や、ブドウ酒で満たされた杯を取った、招待されたそれぞれの者に、その者のパンと杯を与え、そして彼らは食べ、飲んだ。
この後、夫とその妻は立ち上がり、六人の乙女が今や灯された銀製の明かりを手にして、入り口まで続いた。そして夫婦は寝室へ入り、扉が閉ざされた。