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結婚愛 45

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(二)夫婦の死後の状態について

45 天界に結婚があることが、すぐ前に示されました。今からここに、世で結ばれた結婚の約束が、死後、残り、確定しているか、あるいはそうでないか示します。
このことは判断の事柄ではなく経験の事柄であり、このことが、天使また霊との交わりによって私に与えられたので、私により伝えられます。しかし、それでも理性によってもまた得られるようなものです。
そのことを知ることが夫婦の願いと欲求の間にもあります、というのは、自分の妻を愛した男は、同様に、自分の夫を愛した妻は、もし死ぬなら、〔これは〕自分たちによい〔ことである〕かどうか、また再び出会うか知ることを欲するからです。多くの夫婦もまた、死後、別れるか、あるいは一緒に生活するか、互いに気質(アニムス)で一致しないなら別れるのではないか、そして、気質で一致しているなら一緒に生活するのではないか、前もって知ることを望みます。
これらが望まれているので伝えます。次の順序で行ないます――

(1) 死後、すべての人間のもとに性愛が残る、彼の内なるものであった、すなわち、世で彼の内的なものの中の意志と思考であったような性愛である。
(2) 結婚愛も同様である。
(3) 大部分の夫婦のふたりは、死後、出会い、互いに認め、再び、仲間となり、ある期間、一緒に生活する。このことが最初の状態の中で、したがって外なる状態の中にいる時、世でのように生じる。
(4) しかし、しだいに、外なるものを出る、そして自分の内なるものの中に入ることに応じて、自分たちに向けて相互にあった自分たち自身の間の愛と性向を、またここから、一緒に生活することができるか、あるいはできないか、知覚する。
(5) 一緒に生活することができるなら、夫婦は続く。しかし、できないなら、お互いに、ある時は男が妻から、ある時は妻が男から、またある時は両者が相互に別れる。
(6) その時、男に似合いの妻が、そして同様に女に似合いの夫が与えられる。
(7) 夫婦は、互いに世の交わりと似た交わりを享受する、しかし、さらに快い、さらに祝福されたものである。けれども、子孫を産むことはなく、それに対してすなわちその代わりに、愛と知恵の霊的な子孫を産むことがある。
(8) 天界にやって来る者はそのようになる。けれども、地獄にやって来る者は異なる。

今から説明を続けます、それによってこれらは照らされ、確信されるでしょう。