カテゴリー

結婚愛 46

45◀︎目次▶︎47a

  1 天界から降ろされたふたりの夫婦のもとに、結婚愛がその形として見られた

46 (1) 死後、すべての人間のもとに性愛が残る、彼の内なるものであった、すなわち、世で彼の内的なものの中の意志と思考であったような性愛である
すべての愛が死後、人間に同行します、彼のいのちのエッセ(存在)であるからです。また、他の愛の頭である支配愛は、またそれとともに同時に従属する愛が人間のもとに永遠に存続します。存続するのは、愛はまさしく人間の霊であり、霊から身体のものです、そして、死後、人間は霊になり、このように自分の愛を自分自身にもたらすからです。また、愛は人間のいのちのエッセであるので、人間のいのち(生活)が世でどのようなものであったかによって、彼の死後の運命がそのようなものになることが明らかです。
性愛については、それはすべての愛の普遍的なものです、なぜなら、創造から人間の霊魂そのものに着せられていて、それから人間全体に本質があり、これは人類の繁殖のためのものであるからです。この愛が特に残ることは、死後、男は男であり、女は女であるからです、霊魂の中に、心の中に、身体の中に、男性の中に男らしくないもの、女性の中に女らしくないものは何もないからです。これら〔男女〕二つは、結合に向かって努力するように、それどころか、結合の中で一つとなるように、そのように創造されています。この努力(活動)は性愛であり、それは結婚愛に先行します。
そこで、結合へ向かう性向が男性と女性のすべてと個々のものに刻み込まれているので、その性向は、身体とともに消し去られこと、そして死ぬことができないことがいえます。