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結婚愛 59

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59 それでも、真の結婚愛がどんなものであるか、存在することもほとんど知られていないようにもまれであるのは、結婚前の楽しい状態が、その後、それらの無感覚から無関心の状態に変えられるからです。
その状態の変化の原因はここに示されることができるよりも多くのものがあります。しかし、続くものの中で冷淡・分離・離婚の原因を順に明らかにして示します。それらから、大部分の者のもとで、今日、結婚愛のその映像が、またその知識とともに、どんなものであるか、存在することもほとんど知られていないようにまでも破壊されていることを見ることができます。
すべての人間は、生まれる時、単に身体的であり、身体的なものから内的なさらに内的な自然的なものに、このように理性的なものに、また最後に、そのように累進的に、霊的なものになることが知られています――それは、身体的なものが土壌のようであるからです、それに自然的なもの・理性的なもの・霊的なものが順に導入されます。そのように、人間はますます人間になります。
[2]結婚に入るときほとんど同様に生じます――その時、人間はさらに完全な人間になります、ひとりの人間として活動する配偶者と結合されるからです。しかし、このことは前に〔述べた〕ある種の映像としてその最初の状態の中で生じます。同様に、その時、身体的なものから始まり、自然的なものへ進みます、しかし結婚生活とここから一つのものとしての結合に関してです。その時、身体的な自然的なものを、またそれらから理性的なものだけを愛した者は、その外なるものに関してでないなら、配偶者と一つのものとして、そのように結合されることができません。外なるものが欠ける時、冷淡が内なるものに侵入し、彼らの愛の快さを、心からのように身体から、そしてその後、身体からのように心から追い払います。このことが、その時、自分の結婚の初期の状態について記憶からの何らかのものが残らないほどまでも生じます。
さて、そのように今日、大部分の者のもとで生じているので、真の結婚愛がどんなものであるか、存在することもほとんど知られていないことが明らかです。
霊的である者に異なって生じます。これらの者に、最初の状態は永続する幸せへの初期の段階です、それは、身体の自然的な感覚的なものからである心の霊的な理性的なものが、もう一方の者に一つのものに結合させ、一つに合わせる段階へ進みます。しかし、これらの者はわずかです。