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結婚愛 84

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84 (1) 善と真理は、創造の普遍的なものであり、ここから、創造されたすべてのものの中にある。しかし、創造された主体の中に、それぞれの形にしたがって存在する
善と真理が創造の普遍的なものであることは、それらの二つのものは創造主なる神、主の中にあり、実にその方であるからです、というのは、神的善そのものと神的真理そのものであるからです。しかし、もし善の代わりに愛と言われ、真理の代わりに知恵と言われるなら、さらに照らされて、理解力の知覚の中へ、このように思考の観念の中へ落ち込みます。それゆえ、創造主なる神、主の中に神的愛と神的知恵があり、これらはその方です、すなわち、愛そのものと知恵そのものです。というのは、これら二つのものは、善と真理と同じものであるから。その理由は、善は愛に属し、真理は知恵に属すからです、というのは、愛は善から、知恵は真理から構成されるからです。
前者の二つのもの〔愛と善〕と後者の二つのもの〔知恵と真理〕は同じ一つのものであるので、続きの中で、時には前者、時には後者が言われ、そして両方のものによって同様のものが意味されます。
続きの中で、そこに言われるものを、理解力でいろいろと異なって知覚しないように、ここでこのことを予備的に言っておきます。