カテゴリー

結婚愛 102

101◀︎目次▶︎103

102 けれども、配偶者がその心の内的なものが開かれるほど、その形になることは、心が連続的に幼児期からおそい老年期まで開かれるからです。というのは、人間は身体的なものとして生まれ、心が身体の上方の最も近くに開かれるほど、またこの理性的なものが、あたかも感覚から身体の中に流入する欺きから、また肉の誘惑から流入する情欲から清められるかのように、浄化されるほど、理性的になるからです。このように理性が開かれ、このことはひとえに、知恵によって生じます。また、理性的な心の内的なものが開かれるとき、その時、人間は知恵の形になり、これは真の結婚愛の容器です。

 この形をつくり、この愛を受ける知恵は理性的なまた同時に道徳的な知恵です。理性的な知恵は、人間の内部に見られる真理と善に目を向けます、それらは、自分のものでないように、しかし主の影響を受けたものとして見られます。道徳的な知恵は、悪と虚偽を、らい病のように避けます。特に、自分の結婚愛を汚す好色を避けます。