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結婚愛 139

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139 (1) 貞潔と不貞は結婚と結婚に属すようなものについて述べられる
 このことは、真の結婚愛は、〔これから〕続けられるように貞潔のものであり、それに正反対の愛は、淫行のものと呼ばれ、不貞そのものであるからです。そこで、前者が後者から清められれば清められるほど、それだけ前者は貞潔です、というのは、それだけその正反対な破壊的なものが取り除かれるからです。そのことから、結婚愛の純潔があり、それは貞潔と呼ばれることが明らかです。
 それでも、たとえ不貞でなくても、貞潔でない結婚愛が存在します、例えば、外なるいろいろな原因のために、実際の(効力のある)好色を、それらについて考えないまでにも慎む夫婦の間にです。しかし、もしその愛が彼らの霊の中で清められていないなら、やはり貞潔ではありません。その形は貞潔ですが、それに貞潔の本質は内在しません。