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結婚愛 158

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158 (2) 結婚愛は、二つの霊魂を、ここから心を一つのものへ結合する
 それぞれの人間は、霊魂・心・身体から構成されます。霊魂はその最内部のものであり、心はその中間のものであり、身体は最外部のものです。
 霊魂は人間の内部のものであるので、それは起源から天的なものです。心はその中間のものであるので、それは起源から霊的なものです。身体は最外部のものであるので、それは起源から自然的なものです――起源から天的なものであるものと起源から霊的なものであるものは、空間の中にありませんが、空間の外観の中にあります。このこともまた世でよく知られています、それゆえ、霊的なものについては広がりも場所も属性とされることができないことが言われます。
 そこで、空間が外観であるとき、距離と臨在もまた外観です。
 霊界の距離と臨在が、愛の近似・近親・姻戚(親近感)にしたがっていることは、その世界についての小著(出版物)の中で、しばしば示し、確証しました。
[2]これらが、人間の霊魂と心は、身体のように空間の中にないことが知られるために言われました、それら〔霊魂と心〕は、前に言われたように、天的なまた霊的な起源からのものであるからです。空間の中にないので、たとえ同時に身体で〔結合され〕なくても、一つのもののように結合されることができます。
 このことは、特に、相互に深く愛している夫婦の間で生じます――しかし、女は男からであり、その結合は再結合の類いのものであるので、一つのものへの結合ではなく、愛にしたがった接合・近隣・親戚〔関係〕であり、真の結婚愛にいる者のもとの接触へ向けたものであることが理性から見られることができます――この接合は霊的な同棲と呼ばれ、それはどれほど身体で離れていても互いにやさしく愛する夫婦のもとに存在します。このことを確証する経験からの多くの実例が、自然界にも存在します。
 これらから、結婚愛が二つの霊魂をまた心を一つのものに結合することが明らかです。