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結婚愛 178

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178 (19) 真の結婚愛にいる者は、自分自身を結ばれた人間に、一つの肉のように感じる
 そのようであることは、今日、地上の人間のもとに、真の結婚愛が存在しないので、地上の住民の口からではなく、天界の住民の口から説明されなければなりません。なおまた、粗雑な身体におおわれていて、それはふたりの夫婦が、一つの肉のように結ばれた人間であるという感覚を鈍くし、吸収してしまいます。さらに、世で、内的にでなく単に外的に配偶者を愛する者は、このことを聞くことを欲しません。さらにまた、このことについて肉から好色に考えています――天界の天使たちのもとで異なっています、これらの者は霊的なまた天的な結婚愛にいるので、地球の人間のように、これほど粗雑な身体におおわれていません。
 私は、数世紀の間、自分の配偶者と生きた者から、「夫自身が妻と、妻自身が夫と、また自分自身が他の者の中に、すなわち、他の者の中に相互にまた逆に、肉の中でも、そのように、たとえ分離された肉であっても、自分自身にそのような結合を感じます」という証言を聞きました。
[2]これが地上でまれな現象であることの原因を言いました、「彼らの霊魂と心の結合が彼らの肉の中で感じられることは、霊魂は頭の最内部をつくるだけでなく、身体の最内部もまたつくるからです。同様に、心は、それは霊魂と身体の間の媒介です。それは、たとえ頭の中にあるかのように見られても、それでも実際に全身の中にもまた存在します」。また彼らは、「ここから、行動は、それへと霊魂と心が向かうとき瞬く間に身体から流れ出ます」と言いました。なおまた、ここから、彼ら自身は前の世の身体を捨てた後、完全に人間です――さて、霊魂と心は、遂行し、その結果を引き起こすためにそれ自体を身体の肉に密接に結びつけているので、夫婦との霊魂と心の結合が身体の中でも一つの肉のように感じられることがいえます。
 これらが天使たちにより言われたとき、私はそばに立った霊たちから「それらは天使の知恵に属すものであり、卓越するものです」と聞きました。しかし、それらの霊たちは自然的な理性的な者であって、霊的な理性的な者ではありませんでした。