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結婚愛 179

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179 (20) 本質的に眺められた真の結婚愛は、霊魂の合体、心(mens)の結合であり、胸の中のまたここから身体の中の結合へ向かう活動(努力)である
霊魂の合体と心の結合があることは、前に見られます(158番)。胸の中で結合へ向かう活動(努力)であることは、胸は集会の広場や王の宮廷のようであり、身体はその周囲の人口の多い都のようであるからです。
胸が集会の広場のようであることは、霊魂と心から身体へ向けられるすべてのものは、最初に胸に流入するからです。王の宮廷のようであることは、そこに身体のすべてのものの支配があるからです、というのは、そこに心臓と肺があるからであり、心臓は血によって、肺は呼吸によってどこでも支配するからです――身体がそれらの周囲の人口の多い都であることは明らかです。
それで、配偶者の霊魂と心が結合しているとき、真の結婚愛がそれらを結合しているとき、それらの愛らしい合体が彼らの胸に流入し、これを通して彼らの身体の中に、結合への活動(努力)をひき起すことがいえます。それだけさらに、結婚愛が努力をその最終的なものへ、その幸せな楽しさを満たすものへ向けるからです。胸は二つの道の会う場所にあるので、結婚愛がその優雅な感覚の座を得ていることが明らかです。