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結婚愛 206

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206 (18) 子の霊魂は父から、そのまとうものは母からであるので、そのようになる
 霊魂が父からであることは賢人のだれからも疑わしいものへと呼び込まれません。このことも気質から、そしてまた気質の型である顔から、また氏族の父祖たちから正しい系列の中へ発出する子孫の中にはっきりと認められます。というのは、息子の中にでないなら、それでも孫やひ孫の中に、父が似姿として繰り返されるから。このことが生じる原因は、霊魂が人間の最内部をつくるからです、これは最も近い子孫によりおおわれることができても、それでも、その後の子孫の中で現われ、示すからです。
 霊魂が父から、そしてまとうものが母からであることは、植物界の類似のものによって説明されることができます――植物界で、地または土は共通の母です。この地または土がそれ自体の中に子宮の中にかのように受け入れ、種に着せます、実に、母が父からの自分の子を妊娠し、子宮に運び、産み、育てるかのようにです。