カテゴリー

結婚愛 208

207◀︎目次▶︎209

21 金色の雨と大広間について、そこで妻たちが再び結婚愛について話した

208 (第二のメモラビリア——)
妻たちのもとに深く隠された結婚愛のアルカナについて私が瞑想の中にいた時、再び金色の雨が見られた(それを前に〔述べた〕)。私は、それが東の大広間の上に滴り落ちたことを思い出した、そこでは三つの結婚愛が、すなわち、互いに優しく愛した三組の夫婦たちが生活していた。
それらが見られて、私はそれらの愛についての瞑想の甘味に招待されている者のように、そこへ近づいた。私が近づいた時、その雨は金色から紫色に、その後、緋色に、近くにいたとき、露のようなオパール色になった。
そして、私は叩き、扉が開かれた。私は付き添いの者に言った、「前に天使とともにいた者が再び来て、その者が会話へ入ることを許すよう求めていることを、夫たちに話してください」。
そして付き添いの者は戻り、夫たちから同意され、私たちは入った。
三人の夫たちは自分の妻たちと一緒に中庭にいた。私が挨拶し、彼らは好意とともに挨拶を返した。私は妻たちに、あの白いハトがその後、窓に現われたか質問した。
彼女たちは、今日も現われ、そして翼を広げたことを言った。「そのことから私たちは、あなたの居合わすことを、そして、結婚愛のアルカナの一つをさらに明らかにすることについてその切望を推測しました」。
私は質問した、「なぜ、あなたがたは一つと言うのですか? 私は、それでもなお多くのことを知るためにここへやって来ました」。
[2]彼女たちは言った、「〔多くの〕アルカナがあります、あるものはあなたがた〔男〕の知恵を、あなたがたの思考の理解力がそれらを把握することができないように、それほどに上回っています——あなたがたは、あなたがたの知恵から私たちに誇っています、しかし私たちは私たち〔女〕からあなたがたに誇りません、それでも私たちのもの〔知恵〕はあなたがたに卓越しています、あなたがたの性向と情愛に入り、そしてそれらを見、知覚し、感じるからです——あなたがたはあなたがたの愛の性向や情愛についてまったく何も知りません、それでもそれらは存在し、それらから、それらにしたがって、あなたがたは理解力で考えます、それゆえ、それらから、それらにしたがって、あなたがたは賢明です。それでも妻たちは、夫たちの顔の中に見るように、彼らの口の話しの音からそれらを聞きます、それどころか彼らの胸・腕・ほほの上にそれらを触覚で感知します、これほどに十分に自分の夫の中のそれらを知っています——しかし、私たちはあなたがたの幸福と同時に私たちの幸福のために愛の熱意から、私たちは私たちがそれらを知らないようなふりをします、それでもそれらを、何でも私たちの夫の意向・選択・意志であるようにし、私たちは、許して、認め、また可能な時、ただそらせて、しかし、決して強制しないで従うように、それほどに賢明に支配しています」。
[3]私は質問した、「あなたがたのその知恵はどこからですか?」
彼女たちは答えた、「創造から、ここから出生の時から私たちに生来のものです——私たちの夫たちはそれを本能にたとえます、けれども、私たちはそれを男たちが自分の妻によって幸福にされるための神的摂理からのエッセ(本質な存在)と言います。
私たちは私たちの夫たちから、主は男性の人間が理性にしたがって自由から行動するように欲したこと、性向と情愛に目を向けている彼の自由を、主ご自身は内的なものから調整すること、それは彼の妻により外的なものから、このように男は彼の妻とともに天界の天使として形作られることを聞きました。そしてさらに、愛は、もし強制されるなら、その本質を変え、それは愛でなくなります——しかし私たちはこれらをさらにあからさまに言いましょう。私たちはそのことに向けて〔心を〕動かされています、すなわち、私たちの夫の性向と情愛を、自分の理性にしたがって自由から行動することが、自分自身に見られるように、これほどに、思慮分別に向けて調節することです、その理由は、私たちは彼らの愛からの楽しみからです、さらに私たちは、彼らが私たちの歓喜から楽しまされること以上に愛しません、その歓喜は、もし彼らのもとで価値がなくなるなら、私たちのもとでもつまらなくなるからです」。
[4]これらが言われて、妻たちからのひとりが寝室に入り、戻って、言った、「私のハトはまだ翼を振っています、それは、多くのことを私たちが明らかにするようにとのしるしです」。
言った、「私たちは夫たちの性向と情愛のいろいろな変化を観察しました、例えば、夫たちが主と教会に反して空虚なことを考える時、妻たちに向かって寒気がすること。自己知性からの高慢の中にいる時、寒気がすること。他の女たちを色情から眺める時、寒気がすること。妻たちから愛することについて注意される時、寒気がすること。ほかに多くのことです。また、いろいろな冷淡さで寒気がします——このことを私たちは、私たちの感覚が居合わすとき、彼らの目・耳・身体からの感覚の収縮から気づきます。
これらわずかなものから、あなたは、私たちが夫たちよりも知っていること、彼らに善くあるか、あるいは悪くあるどうか見ることができます。もし妻たちに向かって寒気がするなら、彼らに悪くあります、しかし、もし妻たちに向かって温かいなら、彼らに善くあります。それゆえ、妻たちは絶えず心(アニムス)で、男たちが彼女たちに温かく、寒気がしないような手段を熟考しています、それらの手段を、夫たちに計り知れない洞察力で熟考しています」。
[5]これらが言われて、ハトがうめくかのように聞こえた。その時、妻たちは言った、「これは、私たちにとって、私たちがさらに隠されたものを、それらは許されていないけれども、公けにすることを熱望していることのしるしです。おそらく、あなたが聞いたそれらを、あなたは男たちに明らかにします」。
私は答えた、「そのつもりです、ここから何の害がありますか?」
妻たちは、その後、このことについて互いに話し、言った、「あなたがお望みなら、明らかにしなさい。私たち妻たちにどれほどの説得する力があるか隠れていません、というのは、自分たちの夫に、『その男はふざけています、作り話であって、外観から、また男たちのいつものたわごとから冗談を言っています』と言うからです。彼を信じてはなりません、私たちを信じなさい。私たちは、あなたがたは愛であり、私たちが従順であることを知っています。
それゆえ、あなたが欲するなら、明らかにしなさい、しかし、それでも夫たちはあなたの口から判断しないで、キスされる自分の妻たちの口から判断するでしょう」。