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結婚愛 222

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222 (13) 結婚のスフェアがあり、それは主から天界を通って全世界のすべてと個々のものの中へ、その最終的なものにまでも流入する
 主から愛と知恵が、すなわち、同じものですが、善と真理が発出していることは、以前の章に示されています〔83番以降〕。
 それら二つのものは主から結婚の中へ絶えず発出しています、それらはその方であり、その方からすべてのものがあるからです。その方から発出しているそれらは全世界に満ちています。なぜなら、そのことなしに、存在するものは決して存続しないからです。
[2]その方から発出する多くのスフェアがあります――例えば、創造された全世界の維持のスフェア、悪と虚偽に対して善と真理の保護のスフェア、改心と再生のスフェア、無垢と平和のスフェア、慈悲と恩恵のスフェア、ほかに多くのものです。しかし、すべての〔ものの中で〕普遍的なものは、結婚のスフェアです、これは繁殖のスフェアでもあり、このように生殖(産出)の継続によって創造された全世界を維持する卓越したスフェアであるからです。
[3]この結婚のスフェアが全世界に満ちています、それらが全世界を最初のものから最後の間に行き渡っていることは、前に示されたことから明らかです、〔すなわち〕天界に結婚があること、また第三の天界、すなわち、最高の天界に最も完全なものが、人間のもとのほかに、(このスフェアは)地上の動物界のすべて主体の中に、虫にまでもあることです。ほかに、オリーブの木とシュロの木から草まで植物界のすべての主体の中にあります。
[4]このスフェアが私たちの世界の太陽から発出する熱と光のスフェアよりもさらに普遍的であることを、理性は、その熱が冬のように不在でも、その光が夜のように不在でも、特に、人間のもとで働くことから確信させられることができます。そのように働くことは、天使がいる天界の太陽からです、ここから、熱と光が変わらずに同等にある、すなわち、善と真理の結合があるからです。というのは、(天界は)絶えず春の中にあるからです。善と真理の変化、すなわちその熱と光の変化は、地上の変化のように、その太陽からの熱と光の変化からではなく、それらは受け入れる主体から起こっています。