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結婚愛 241

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241 (6) 内なる冷淡の原因の第二のものは、一方の者に宗教があり、もう一方の者にないことである
 その原因は、彼らの霊魂は一致することができないからです。というのは、一方の者に、結婚愛を受け入れるために開かれた霊魂があります、けれども、もう一方の者に、その愛を受け入れるために閉ざされているからです。宗教がない者のもとで閉ざされ、宗教がある者のもとで開かれています。ここからそこに同棲は決してありえません。ここから結婚愛が追放されるとき、冷淡が生じます、しかしこのことは宗教が何もない配偶者のもとに生じます――この冷淡は、もう一方の者の宗教が真理であり、それに一致している宗教を受け入れるのでないなら消散されません。
 そうでなければ、宗教が何もない配偶者のもとに冷淡が生じ、それは霊魂から身体の中に、皮膚の中にまで降り、そのことから、最後に、配偶者を顔でまっすぐに見つめ続けることはなく、話しかけることも、共通の呼吸の中でもなく、押しとどめられた音の声で、手で、また背中ではほとんど、触れることもありません。例えば(そのように)その冷淡から考えの中に忍び込む狂気は黙っておかれ、それを公けにしません。それが、そのような結婚がまさにそれ自体から破られることの原因です――さらに、不信心な者は配偶者をさげすんでいることが、よく知られています。宗教のないすべての者は不信心な者です。