カテゴリー

結婚愛 250

249◀︎目次▶︎251

250 (14) 外なる原因の第五のものは、外なるものでの状態や境遇の不釣り合いである
状態や境遇に多くの不釣り合いがあります、それらは一緒に住む時に、結婚式前の初めの結婚愛を引きちぎります。しかし不釣り合いは、年齢・地位・富に関して述べることができます。
老婦人と少年、また老いぼれと青年期の娘のような年齢の不釣り合いが結婚の中で冷淡をひき起こすことは確証を必要としません。
女召使いと君主の男、そして召使いと上流夫人の地位の不釣り合いについても結婚の中で同様であることは、さらにまた確証なしに認めらます。
同じく、彼らを一緒にする気質(アニムス)と行儀の似ていることがないなら、もう一方の者の好みに向けて、生来の欲望に向けて、また一方の者の適用〔がないなら〕、同じく富に〔そうである〕ことは、明らかです。
しかし、他の者の卓越の状態や境遇のためのこれらの従順な行為は、奴隷のようにでないなら結合しません。しかし、この結合は冷淡な結合です。というのは、彼らのもとの結婚は霊と心のものではなく、単に口と名前のものであり、そのことから低い者は称賛を与えられ、上位の者は恥かしがって赤面するからです。
けれども、天界には、年齢も、地位も、富も不釣り合いは存在しません――年齢に関して、そこのすべての者は青春時代の花の中にいて、その中に永遠にとどまります。地位に関して、そこのすべての者は他の者を果たす役立ちにしたがって眺めます、高位の者は低い境遇の者を兄弟のように眺め、地位を役立ちの卓越よりも前に置きません、前者よりも後者がまさっていると見なします。そしてまた、娘に結婚式が与えられるとき、〔娘は〕家系がどこからであるか知りません。というのは、だれもそこでは地上の自分の父を知りません、主がすべての者の父であるからです――富についても同様であり、これらはそこで賢明になっている者への賜物です。これらにしたがって、彼らに富が十分に与えられます――そこの結婚がどのように始められるかは前に見られます(229番)。