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結婚愛 283

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283 (12) 家庭の事柄で秩序を維持するためである。相互の助けのためである
 そこに子ども、これらを教える者、他の召使いがいるそれぞれの家は、大きな社会を模倣している一つの社会です。この大きな社会もまたそれらから、部分からの普遍的なもののように、共存します。そしてまた大きな社会の安全が秩序に依存しているように、そのようにこの小さな社会の安全も秩序に依存しています――それゆえ、合成された社会の中に秩序が存在し、維持されるように細かく調べ、供給することが行政長官(知事)に重要であるように、その個々の社会の中にいる配偶者にも重要です。
 しかし、この秩序は、もし夫と妻が心で不和であるなら、ありえません、というのは、そのことによって相互の忠告と助けはいろいろな方向に追い立てられ、そしてアニムスのように分割され、このように小さな社会の形は引き裂かれるからです。それゆえ、秩序が守られるために、またそれによって自分自身と同じく家に、または家と同じく自分自身に、破滅に陥り、破滅へ突進しないよう備えるために、主人と女主人が一致するように、そして一つのものとなる必要が要求されます。それがもし心の相違のために〔一つのものと〕なれないなら、それでも〔家が〕よくあるために、それが生じるために、結婚の友情を表象するものによってそうすべきであり、それがふさわしいことです。ここから家の中の和合が必要のためにつなぎ合わされること、ここから役に立つことが、よく知られています。