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結婚愛 282

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282 (11) 改善のためであり、調整のためである
アニムスで不一致な夫婦の間の愛と友情の見かけである結婚の偽装が改善のためであることは、自然的な人に結婚の契約で結びつけられた霊的な人は、生活の改善以外の他のものを何も意図しないからです。それがその者により知恵のある上品な話しによって、また他の者の愛想のよい好意ある性質によって生じます。しかし、もしこれらが虚しくその耳や振る舞いに落ち込むなら、〔それでも〕家庭の事柄での秩序の維持のために、相互の助けのために、また幼児と子ども、また他の同様のもののための調整を意図しています。なぜなら、霊的な人から発出する言われたものと行為は、前に示されたように(280番)、公正と判断力から賢明なものであるからです。
[2]けれども、彼らからある者は霊的でなく、しかし両者が自然的である夫婦のもとで、似たものが存在することができます、しかし他の目的のためです――もし改善また調整のためなら、他の者ために自分の態度を似たものに向けて強制し、そして自分の欲望が従属されるための目的があります、あるいは他の役立ちのために、自分に仕えるようになるために、あるいは家の内の平和のために、または家の外の評判、あるいは配偶者からまたはその親類から期待される好意のために、ほかにも他の目的があります。しかし、これらは、ある者のもとで彼らの理性の思慮分別からであり、ある者のもとで生来の礼儀正しさから、ある者のもとで出生から親しいものとなっている欲望の快さから、それらを奪われることを恐れ、ほかに多くのものがあり、それらから結婚愛のような好意をおび、多かれ少なかれ、うわべのものが生じています。
さらにまた家の外にあって家の内に何もない結婚愛のような好意が存在します、しかしこれらは目的として両者の評判に目を向け、もしこの目的がないなら演技です。