カテゴリー

結婚愛 292

291◀︎目次▶︎293

292 (21) 世では、内的に最も和解しにくい敵であり、外的に最も結合した友のようである夫婦の間に、地獄的な結婚が存在する
 私は、霊界にいるそのような種類の妻たちから、それらの結婚を公けの光の中に置くことを確かに禁じられています。というのは、彼女たちは、男たちの力を妨げるそれらの技巧を同時に公けにされないように恐れているからです、それでもその技巧を最高度に隠すことを欲しています――しかし、私は、その世界の男たちから、自分の内部の、妻に対する彼らの心の中に持ち込まれたあたかも激怒のような憎しみの原因を明かすことへ向けてかき立てられています。彼女たちの秘密の技巧から、私はこれら次のものだけを示すことを欲しています。
 男たちは、「自分たちに知られないうちに、妻たちに対する恐ろしい恐怖がひき起こされ、そこから、彼女たちの自由裁量に最も従順に従う、また彼女たちの気まぐれ(意向)に応じる、それよりさらに、最も卑しく仕える」と言いました。それで、気の抜けたワイン(ただの人・ろくでなし)のようになるしかできませんでした。妻たちに対してそのようになったのは、彼らだけでなく、要職に何も任命されていない者、しかし高位にいる者、実に、精力的で名高い将軍もいました。また、その恐怖を引き寄せた後、その恐怖の中で、「妻たちとは親しげにでなければ大胆に話すこと、彼女たちに気にいられることでないなら、彼女たちに行なうことができなかった、それでも、自分の心の中で彼女らに対する致命的な憎しみを抱いた」と言いました。また依然として、それでも妻たちは、自分たちに愛想よく話し、行動し、自分たちの要求のあるものを従順に聞きました。
[2]さて、男たち自身は非常に驚じ、彼らの内部にこのような反感が、また外部にこのような調和するものがどこからか、その秘密の技巧を知っていた女たちを見つけ出しました。彼らは質問し、彼女たちの口から、女(妻)たちが男たちを自分のくびきの支配に、もし欲するなら、服従させる知識を深く自分自身のもとに隠していることを学びました。またこのことは粗野な妻たちのもとでは叱ることと好意を示すことが交替に行なわれます。他の妻のもとでは絶えずきびしいまた不愉快そうな顔つきによって、また他の妻のもとでは異なって――しかし、礼儀正しい妻のもとでは、祈願の頑固さによって、交互に、決して中断のないものによって、また夫に対する頑強な抵抗によって、もし彼らから厳しいことを被っても、法律からの平等を自分の権利として要求して、そこから大胆に(ずうずうしくも)自分自身に振る舞います――それどころか、もし家を追い出されるなら、随意に戻り、そして同様のことを主張します。というのは、男たちが自分の性質から自分の妻の頑固さに決して抵抗することができないこと、彼女たちの自由裁量に譲歩した後、自分自身を服従させることを知っているからです、また、その時、妻たちは、自分の支配の下で、夫たちに礼儀正しいものと優しいものを示します。
 この技巧による妻の支配の真の原因は、男は理解力から、女は意志から行動すること、また意志はそれ自体に固執することができる、けれども、理解力は固執しないことです。
 私に、「この種類の最悪な妻は、支配を求めることに深く囚われていること、自分の頑固さで執拗に、いのちの(最期の)もがきまで、固執することができます」と言われました。
[3]私はそれらの女たちから、なぜ、この技巧の行使に至ったか〔その〕弁解を聞きました。
 彼女たちは、「もし夫たちから征服されるなら、最大の軽蔑を〔受け〕、将来、捨てられます、ここから自分の破滅を先見しなかったなら、それに至りませんでした、このように必要から、この自分の武器を得ました」と言いました――これらに、男たちに対して、妻たちに自分の権利を残すように、また交替で冷淡の中にいる時、彼女を女召使いの下の卑しい者として見なさないように、との警告を言い足しました。さらにまた、自分の性からの多くの者は生来の臆病からそれらの技巧を行使する状態の中にいないことを言いました。しかし、私は、生来の慎み深さから、とつけ加えました。
 これらから、今や、よく知られます、それらの結婚が世で内的に最も和解しにくい敵であり、外的に最も結合した友のようである夫婦の間の地獄的な結婚によって意味されることです。