カテゴリー

結婚愛 300

299◀︎目次▶︎301

300 (4) 同意の宣言の後、〔約束の〕しるしが与えられなければならない
 しるしによって贈り物が意味され、それらは承諾の後の証拠・証明・最初の好意・喜びです。
 それらの贈り物が証拠であるのは、承諾のしるしであるからです。それゆえ、両方の側に何らかのものに向けて承諾される時、「私にしるしを与えよ」と言われます。結婚を誓約し、また捧げ物(贈り物)によって誓約を確かにしたふたりについてそれは担保で結ばれ、そのように確認されます。
[2]証明であるのは、それらのしるしが相互愛の永続する目に見える証人(証拠)、ここからさらにまたその記念のようであるからです、特にもし指輪・香水入れ(におい玉)・飾り帯(綬)であるなら、それらは視野に向けて、掛けて飾られます。それらの中に婚約者たちのアニムス(外なる心)を表象する何らかの像があります。
 そのしるしが最初の好意であるのは、結婚愛がそれ自体に、永久不変の好意を誓約するからであり、その初穂がそれらの贈り物です。
 愛の喜びであることはよく知られています。というのは、心がそれらを見て喜ばされるからです。愛が内在するからであり、それらの好意はどんな贈り物よりも愛すべきものと貴重なものです。心と心がそれらの中にあるようです。
[3]それらのしるしは結婚愛を支えるものであるので、それゆえ、承諾の後に送ることもまた古代人のもとに受け入れられた習慣でした、また受納の後、婚約者たちであることが宣言されました。
 しかし、それらの捧げ物(贈り物)が婚約の行為の前に、あるいはその後に贈られることは自由裁量による選択の中にあることを知らなければなりません。もし前なら、婚約へ向けて承諾の証拠と証明です。もしその後なら、さらにまた結婚式へ向けてです。