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結婚愛 330

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34 討議:美しいことから自分自身を愛する女は夫を愛するか、 なおまた、知性から自分自身を愛する男は妻を愛するか

330 (第二のメモラビリア——)
かつて私は男(夫)たちの間の楽しい討議を聞いた、それは女性についてであった、常に自分の美しさを愛している女は、すなわち、自分の形(=容姿)から自分自身を愛している女は自分の男(夫)を愛することができるかどうかである。
自分たちの間で最初に、女に二重の美しさがあることで一致した、一つは顔と身体のものである自然的な美しさ、もう一つは愛と振る舞いのものである霊的な美しさである。さらにまた、それら二つの美しさは、しばしば自然界で分離されていること、霊界で常に結合していることで一致した。なぜなら、この霊界で美しさは愛と振る舞いのものであるからである——それゆえ、死後、しばしば、醜い女が美しくなり、そして美しい女が醜くなることが生じる。
[2]男(夫)たちがこのことを討議していたとき、妻たちがやって来て、言った、「私たちが居合わせることを許してください、あなたがたは、討議中のものを知恵から教えられます、けれども、私たちは、それを経験から教えられます、そしてまた、あなたがたは妻の愛についてほとんど何も知らないかのようにこれほどに知らないからです——あなたがたは、夫への自分の愛を自分の胸の最内部の中に、または自分の心の真ん中に隠すことが妻の知恵の思慮分別であることを知っていますか?」
討議が始められ、男たちによる最初の結論があった、それは、「すべての女は顔の美しさと振る舞いの美しさが見られることを欲する、愛の情愛として生まれており、この情愛の形が美しさであるからである。それゆえ、美くあることを欲しない女は、愛し、愛されることを欲する女ではなく、ここから真の女ではない」。
これらに妻たちは言った、「女の美しさは柔らかな優しさの中に、ここから敏感な感覚(感情)の中に住んでいます。男への女の愛、また女への男の愛はここからです。おそらく、あなたがたは、このことを理解しないでしょう」。
[3]男たちの第二の結論は、「結婚前の女たちは男たちのために美しくあることを欲する、しかし、結婚後、もし貞潔であるなら、ひとりの男のために、また男たちのためにではない」ことであった。
これに妻たちは言った、「夫は妻の自然的な美しさを味わった後に、もはやそれを見ません、しかし彼女の霊的な美しさを見ます、またこれから愛し返します、そして自然的な美しさを、しかし他の姿の下に思い出します」。
[4]彼らの第三の結論は、「もし女が結婚後、その前と同様に美しく見られることを欲するなら、男たちを愛する〔のであって〕、〔ひとりの〕男〔を愛するの〕ではない」であった。「自分の美しさから自分自身を愛している女は、絶えず自分の美しさが味われるようにと欲するからである、これはもはや〔ひとりの〕男に見られないので、あなたがた〔妻たち〕が言うように、男たちから、それらの者の前に見られるように欲する。この女に性愛があり、〔異〕性からのひとりへの愛がないことが明らかである」。
これらに妻たちは黙っていた。それでもなお、これらをつぶやいた、「男たちからも、同時に、その時、自分の唯一の者〔から〕も美しく見られることを欲しないような、そのように虚栄のない女がいるでしょうか?」
これらを、天界の情愛〔であった〕ので美しかった天界からのある妻たちが聞いて、男たちの三つの結論を確認した。しかし言い足した、「〔彼女たちは〕単に、自分の夫たちのためにまた夫たちから、自分の美しさとその飾られたものを愛すればよいでしょう」。