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結婚愛 351

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351 (15) たとえ一夫多妻者でも、神を認め、宗教から公正な民法にしたがって生きる者は救われる
 神を認め、宗教から公正な民法にしたがって生活する全地球の中のすべての者は救われます――公正な民法によって、十戒の中にあるような戒めが意味され、それらは、〝殺してはならない、姦通してはならない、盗んではならない、偽って証言してはならない〟です。これらの戒めは、地上のすべての王国の公正な民法です、なぜなら、これらなしに王国は存続しないからです。
[2]しかし、ある者は法律の罰の恐れから、ある者は市民としての従順さから、ある者は宗教から生活します。宗教からもまた生活する者は救われます――その理由は、その時、彼らの中に神がいて、その者の中に神がいる人間は救われるからです。
 エジプトから出発したイスラエル民族のもとに、彼らの律法の間に、〝殺してはならない、姦通してはならない、盗んではならない、偽りの証言をしてはならない〟があったこと、彼らの共同体または社会はそれらの律法なしに存続することができなかったことをだれが見ませんか? それでも、同じ律法が神エホバからシナイ山の上で驚くべき奇跡とともに布告されました。しかし、それらが布告された理由は、同じ律法が宗教の律法であり、このようにそれらが社会の善のためだけでなく、しかし、神のためにもまた行なわれることにあったためであり、それらを神のために宗教から行なうとき救われるためです。
[3]これらから、神を認め、公正な民法にしたがって生きる異教徒は救われることを明らかにすることができます。というのは、主について何らかのものを、したがって、ひとりの妻との結婚の貞潔について何らかのものを知らないことは彼らの過失ではないから――なぜなら、神を認め、そして宗教から公正な法律に生きる者が、それら〔の法〕は悪を神に反しているので避け、善を神とともにあるので行なうこと〔であって〕、〔それに生きる者が〕断罪されることは神の公正に反しているからです。