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結婚愛 361

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361 人間が火をつけられる〔とき〕その愛への攻撃から原因そのものが明らかにされます。
 人間の形は、創造からその最内部の中で愛と知恵の形です。人間の中に最も完全な秩序の中に合成された愛のすべての情愛が、ここから知恵のすべての知覚が、そのように同時に合意を、またこのように一つのものをつくるようなものがあります。それら〔情愛と知覚〕は実体化されたものです、なぜなら、実体はそれらの主体であるからです。
 そこで、人間の形はそれらから合成されているとき、もし愛が攻撃されるなら、その全体の形もまた、そこにすべてと個々のものとともに、瞬く間にまたは同時に、攻撃されることが明らかです――また、すべての生きているものに創造からそれ自体の形の中にとどまることを欲することが与えられているので、このことを共通の合成された構造は個々のものから、また個々のものは共通のものから欲します。ここから、愛が攻撃されるとき、その理解力によってそれ自体を、そして理解力は理性的なものや想像上のものによって、それらによってそれ自体に結果を見える形で示すことによって、守ります。特に、それらによって行ないます、それらは攻撃される愛と一つのものです――それが行なわれないなら、愛が取り去られることから、その全部の形が滅ぼされるでしょう。
[2]さて、ここから、愛は、攻撃に抵抗するために、その形の実体を固くし、そして、鶏冠のように、同じ数のとげを立てます、すなわち、ひだになります。このようなものが愛の激昂であり、それは熱意と呼ばれます――それゆえ、もし、抵抗する能力が存在しないなら、内的ないのちを、その快さとともその消滅を先見するので不安と悲しみが起こります。
 けれども、逆に、もし愛が好感を持たれ、愛撫されるなら、その形はゆるめられ、やわらかくなり、広がり、そしてその実体の形は、柔らかく、穏やかな、柔和な、ここちよいものになります。