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結婚愛 402

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402 (13) 幼児への愛は下降し、上昇しない
 すなわち、世代から世代の中へ、息子と娘たちから孫や孫娘へ下降し、これらの者から一族の父や母へと上昇しないことは、よく知られています。
 下降の中でそれが増大する原因は、役立ちの実を結ばせるまたは役立ちを生み出す愛であり、また人類に関しては、それを増大させる愛であるからです。しかし、このことは、ひとえに人類からの天使の天界であるこの最終的な目的のために、人類の増大の中に、創造の維持を眺める主から起源を得ています。また、天使の天界は目的の目的であり、ここから主のもとの愛の愛であるからです、それゆえ、産む愛だけでなく、産まれた者を続くものの中で愛する愛もまた人間の霊魂に植え付けられています。さらにまたここから、この愛は人間のもとにだけ存在し、何らかの獣や鳥のもとにはありません。
 人間のもとのこの愛が増大しながら下降することは、彼のもとで増加にしたがって増す称賛の名誉からでもあります。称賛の名誉への愛は、本質的に主から流入している幼児への愛を受け入れ、これを自分のもののようにすることは、次の項目(16)の中に見られます。