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結婚愛 453

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453 (8) 姦淫を目指すほど、私通しようとする情欲は重いものである
私通の情欲の中で姦淫を目指すすべての者は、姦淫を罪と信じません、また結婚と姦淫について、それらは、許されるものと許されないものという単なる相違とともに同様のものと考えています。これらの者は、すべての悪から一つの悪をつくり、それらを一つの皿の中の食べられる食物と汚物のように、一つの杯の中のブドウ酒と廃物のように混ぜ、そしてそのように食べ、飲みます。彼らは、性愛・私通・めかけを持つことを、厳しくない、重い、またさらに重い姦淫、それどころか性的な堕落または処女凌辱と同様に行ないます――追加の事実は、それらすべてのものを混ぜるだけでなく、しかし結婚にもまた混ぜ合わせ、これを同様の概念で汚します――しかし、後者を前者から決して区別しない者のもとで、〔異〕性との放浪性の習慣の後、最初に配偶者に対して、その後、他の者に対して、最後に性に対して、冷淡・嫌気・吐き気が生じます。
彼らのもとに、私通から結婚愛を目指し、またこれを優先させる者のもとのような、弁解されるための善または貞潔の目標・意図または目的が存在しないこと、清められるための善からの悪の分離、または貞潔からの不貞の分離もないことはそれ自体から明らかです(それらについては、前節の452番参照)。
[2]これらを、天界からのこの新しいものによって確信することが許されています――

私は多くの者に出会った。ある者は世で他の者と同様に、自分を豪華に着飾って、ごちそうを食べ、利益とともに他の者のように商売し、劇場の演技を眺め、愛する者(恋人)について情欲からのように冗談を言って、ほかにも同様なものに生きた、それでも天使たちは、ある者にそれらを罪ある悪として罪を帰し、ある者にそれらを悪として罪を帰さなかった。前者を罪のある者、けれども、後者を罪がない者と宣言した。
「同様のことを行なったのに、そのときどうしてそのようなのか」との質問に、答えた、「目標・意図または目的からすべてのものを熟視し、それらにしたがって区別します――それゆえ、彼らを、彼らの目的で、赦し、断罪します。彼ら自身が許し、断罪する善の目的が天界のすべての者にあり、そして悪の目的が地獄のすべての者にあるからです――またこのことが、何らかの他のものでなく、主のことばによって意味されます、

さばかないようにしなさい、あなたがたが断罪されないためです(マタイ7:1)」。