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結婚愛 480

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480 (2) 単一の姦淫は、他の妻との独身の男のもの、または他の夫との未婚の女のものである
 ここの、また続くものの中での姦淫によって、結婚に対立する淫行が意味されます。
 対立しているのは、夫婦の間に取り決められた生涯の契約を踏みにじり、彼らの愛を引き裂き、それを汚し、婚約の時に始められ、そして結婚の始まりの中で確かにされた結合を閉ざすからです。なぜなら、ひとりの妻との男(夫)の結婚愛は、取り決めと契約の後、霊魂を結合するからです――この結合を姦淫は解消しません、解消されることができないからです、しかしそれがその噴泉の源をまたここから流出口をふさぎ、そして水槽を不潔なまた腐った水で満たすように閉ざします。同様に姦淫によって霊魂の結合が起源である結婚愛は泥でおおわれ、包まれます。それ〔結婚愛〕がおおわれて、下から姦淫愛が発生し、それが増大するほど、それは肉感的なものになり、これが結婚愛に対抗して立ち上がり、それを破壊します――姦淫と結婚の対立はここからです。