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結婚愛 514

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514 これらの誘惑者の運命は、死後、惨めです、その誘惑は不敬であるだけでなく有害でもあるからです。
 彼らは、他の多くの者の前で優雅に振る舞い、口のうまい話し方で、外なるものの中にいる最初の期間を過ごした後に、内なるものの中にいる自分のいのちの第二の期間へ追いやられます、それは、それらの中で情欲が解放され、自分の遊びを始める期間です。
 その時、最初に、貞潔を誓っている女のもとへ運ばれます――これらの女のもとで彼らの欲望の悪意がどんなものか、確信させられないなら、裁かれないという理由のために調べられます――彼女たちの貞潔を感じるとき、彼らの欺瞞を働くことを、そして自分の狡猾さに励むことを始めます。しかし、むだなので、彼女たちから立ち去ります。
[2]その後、真に無垢な女へ導き入れられます。
 これらの女を同様に欺くことを試みるとき、それらの女に与えられた力から、ひどく懲らしめられます。というのは、彼らの手と足に、同じく彼らの首に麻痺の重苦しさをひき起こし、最後に気絶するかのように感じることを彼らにするからです。それらを被るとき、彼女たちから自分自身を救い出します。
 これらの後、無垢を巧みに装うことを学んだ娼婦の群れへの道が彼らに開かれます。これらの者は最初に自分たちの間で彼らを笑いにさらし、最後にいろいろな保証の後、性的暴行を受けます。
[3]このようないくつかの場面の後、審判である第三の期間が起こります。その時、確信させられて沈み、北の方位にある地獄の中の似た者のもとに集められます、遠方からは、そこのイタチのように見えます。
 しかし、もし欺瞞にはまり込んでいたなら、ここから背後に深くある西方の狡猾の者の地獄へ運び下ろされます――遠方からは、この中にいろいろな種類のヘビが、最も狡猾なものはマムシのように見えます。しかし、覗き込むことが私に与えられた地獄そのものの中で、石灰のように白い顔で黄ばんだ色のように見られました。〔彼らは〕欲望だけのものであるので、話すことを好みません。もし話すなら、つぶやき、いろいろなことをブツブツ言うだけであり、それらはそばの仲間以外に他の者から理解されません。しかし、座るかまたは立つと直ぐに、自分自身を目立たないようにし、洞穴の中を幽霊のように飛び回ります、その時、幻想の中にもいて、幻想は飛ぶことのように見えます。
 飛行の後、戻ります。その時、驚くべきことですが、互いに他の者を知りません。このことは欺瞞の中にいて、そして欺瞞は他の者を信じないで、このように自分自身を引っ込めるからです。
 これらの者は結婚愛からの何らかのものを感じるとき、あなぐらの中へ逃げ去り、自分自身を隠します。性愛もなく、性的無能そのものです――彼らは地獄の悪鬼と呼ばれています。