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結婚愛 513

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(二十四)無垢な者を惑わす情欲について

513 無垢の者を惑わす情欲は、処女凌辱の情欲ではありません、強姦の情欲でもありません、しかし、それ自体から独特であり、特殊です。特に、狡猾な者のもとに存在します。
彼らに無垢のように見える女たちは淫行の悪を憎むべき罪と見なし、彼女たちはそのように貞潔であり、同時に敬虔なことに専念しています。これらの者に〔その情欲が〕燃え上がります。
カトリック教の王国の中に修道院の処女たちがいます――これらの者を、他のすべての者よりも敬虔な者、無垢な者と信じているからであり、これらの者を自分の情欲の美味やごちそうとして眺めます。
これらの者を惑わすために、〔彼らは〕狡猾であるので、最初に策略を工夫し、その後、彼女たちに自分の性質を吹き込んだ後に、恥を引っ込めることなしに、本性からのようにそれらを実行します。
策略は、特に、無垢・愛・貞潔・敬虔のふりです――これらや他の策略によって、彼女たちの内的な友情の中へ、またここから愛の中へ入り、これをいろいろな信念と同時に巧妙に持ち込むことによって、霊的なものから自然的なものに、そしてその後、肉体的なものの中への刺激によって肉欲のものに変えます、その時、意のままに彼女たちを思いのままにします。それらをなし遂げて、心で楽しみ、そして傷つけた者をあざ笑います。