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信仰について 25

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(3)真理と善の認識は、人間が仁愛の中にいる前に信仰に属すものではなく、
仁愛の信仰が形成されることのできる貯蔵庫である

25 人間には少年期の最初から知ることへの情愛があります。その情愛によって、自分に役立つであろう多くのことと役立たないであろう多くのことを学びます。
成長したとき、ある職業へ適用することから、職業に関する事柄を吸収します。その時、これが彼にとって役立ちとなり、その役立ちに情愛を感じます ―― このように、役立ちの情愛は始まり、手段への情愛を生み出し、その手段によって役立ちである自分の職業へ進みます。
この進むことは世のそれぞれの者にあります、それぞれの者は何らかの職業につき、手段を通して目的である役立ちによってその職業に向けて、結果である役立ちそのものへ向けて、進むからです。
けれども、この役立ちはその手段とともに、世での生活のためのものであるので、その情愛は自然的です。