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信仰について 60

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60 「黙示録」の次の第13章では、竜の二つの獣について扱われています。一つは海から上ってきたことが見られ、もう一つは地から上ってきたことが見られました。前者については1節から10節までに、後者については11節から18節までに扱われています。それらが竜の獣であることは、そこの2、4、11節から明らかです。
最初の獣によって、自然的な人から確信された、仁愛から分離した信仰が意味されます。もう一つの獣によって、みことばから確信された、仁愛から分離した信仰が意味され、それは真理の虚偽化です。
しかしそれらを解説することは、その議論を繰り広げたなら長たらしい証明を含むことになるので省き、ここでは最後の節だけにします、

知性のある者は獣の数字を数えよ。というのは、人間の数字であり、その数字は六百六十六であるから(18節)。

「知性のある者は獣の数字を数えよ」は、照らしの中にいる者は、みことばからの信仰のこの確信の性質を調べよ、を意味します。「というのは、人間の数字である」は、それがプロプリウム(自己固有のもの)からの知性の性質であることを意味します。「その数は六百六十六でである」は、みことばのすべての真理の虚偽化を意味します。