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主について36

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36 (7) このように神は最初のものの中のように最後のものの中でもまた人となられた
神が人であること、また神からすべての天使と霊は人間であることは、著作『天界と地獄』の中にいくらか示されています。またこのあと小著『天使の知恵』の中で示されます。
しかし神は、最初のものの中で始めから人でしたけれども、最後のものの中で人ではありませんでした。しかし、世で人間性をとられた後に、最後のものの中でもまた人となりました——主が自分の人間性を自分の神性に結合させられたこと、このように自分の人間性もまた神的なものにされたことは前に確証されたものからいえます。
そのことから、神は、最初と最後、初めと終わり、そしてアルファとオメガと呼ばれます。
このことは「黙示録」の中に〔あります〕、

 〔常に〕いる者、〔昔〕いた者、また〔後に〕やって来る者、全能の主は言われた。「わたしはアルファであり、オメガである、最初であり、最後である」(1・8、11)。

 ヨハネは七つの燭台の真ん中に「人の子」を見たとき、

 その方の足もとに、死者のように倒れた。しかしその方は自分の右手を彼の上に置いて、言われた。「……わたしは初めであり、終わりである」(1・13、17、2・8、21・6)。
 見よ、わたしはすぐに来る……わたしはそれぞれの者に彼の働きにしたがって与えるために……わたしはアルファであり、オメガである、最初であり、最後である、初めであり、終わりである(22・12、13)。

また「イザヤ書」に〔あります〕、

 このようにイスラエルの王エホバ、そのあがない主、万軍のエホバは言われた。「わたしは初めであり、終わりである」(44・6、48・12)。