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神の愛と知恵 61

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創造されたすべてのものは、ある種の映像として人間を映し出している

61 このことは動物界のすべてと個々のものから、そして植物界のすべてと個々のものから、また鉱物界のすべてと個々のものから明らかにすることができます。
 「動物界のすべてと個々のものと人間との関係」は次のものから明らかです——
 すべての種類の動物に、動く四肢があり、感じる器官があり、それらを活動させる内蔵があり、これらは動物と人間と共通にあります。動物にはまた人間の自然的なものに類似した欲望や情愛があります——動物の情愛に対応する先天的な知識があり、それらのあるものには霊的に見えるようなものもあります。その霊的なものは、多かれ少なかれ、目の前に現われる地の獣、空の鳥、ハチ、カイコ、アリ、その他の動物にあります。ここから、単なる自然的な人間は、動物界の生物を話すことを除いて、人間に似ているとしてしまいます。
 「植物界のすべてと個々のものと人間との関係」は次のものから明らかです——
 種子から生じ、それから、適当な期間の中で連続的に発達い、植物に結婚に似たものがあり、その後、繁殖することです。それらの植物の霊魂は、役立ちであり、その役立ちの形であり、その他にも人間と関係する多くのものがあります。それらもまた、ある者により記述されています。
 「鉱物界のすべてと個々のものと人間との関係」は、前に言われたように、植物界のすべてと個々のものに関係する形を生み出すコナトゥス(努力)の中だけに見られ、またこうして役立ちを果たしています。というのは、最初に、種子が地のふところに落ち、地はそれを抱き、芽を出すようにと、豊かなものをあらゆる方向から与え、こうして〔植物を〕人間を表象する形とするから。このようなコナトゥスは、その乾いたところにもあり、そこの鉱物や金属からできた海底の珊瑚、鉱山の中の花〔のような結晶〕から明らかです。
 それ自体を成長させ、またこうして役立ちを果たすことへのコナトゥスは、神性からの被造物の最外部のものです。