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神の愛と知恵 68

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68 人間の心のものである内的なものの高揚について、次のこともまた知らなければなりません。
 神によるすべての被造物に反作用が内在します。いのちだけが作用であり、いのちの作用によって反作用がひき起されます。
 この反作用は、働きかけられるとき存在するようになることから、被造物に存在するかのように見えます——このように、いのちは人間のものであるかのようにしか感じないので、人間の中にあるかのように見えます、それでもそのとき、人間は単にいのちを受け入れるものです。
 人間が自分自身の遺伝悪から神に対して反応するのは、この理由からです——しかし、人間のすべてのいのちは神からであり、生活のすべての善は神の作用から、また生活のすべての悪は人間の反作用からであることを信じるかぎり、反作用は作用となり、人間は自分自身からかのように神とともに行動します。
 すべてのものの均衡は、作用と同時に反作用から存在し、すべてのものは均衡の中になくてはなりません。
 人間が神へのぼるのは、自分自身による、ということを人間が信じてしまわないように、これらのことを述べました。人間は、主によって、のぼるのです。