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神の愛と知恵 114

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114 主は天界の中におられることだけでなく、しかしまた、天界そのものであることは、愛と知恵が天使をつくり、これら二つは天使のもとの主であるからです。ここから、主は天界であられることがいえます。というのは、天使は彼らのプロプリウム(固有のもの)から天使ではないから。彼らのプロプリウムは完全に人間のプロプリウムのようであり、それは悪です。これが天使のプロプリウムであるのは、すべての天使は人間であったからであり、そのプロプリウムは彼らに出生からこびりついています——単に遠ざけられるだけです。それが遠ざけられれば遠ざけられるほど、それだけ自分自身の中に愛と知恵を、すなわち、主を受け入れます。
 ほんの少し理解力を高めるなら、主は、天使のもとのご自分のものの中にしか、すなわち、愛と知恵であるご自分のプロプリウムの中にしか住むことがおできにならず、悪である天使のプロプリウムの中にはまったく住むことがおできにならないことを知ることができます。ここから、悪から遠ざかれば遠ざかるかほど、それだけ彼らの中に主がおられ、それだけ彼らは天使です。 
 天界の天使のものとは神的な愛と神的な知恵です。この神的なものは天使の中にあるとき天使のものと呼ばれます。ここから再び、天使は自分自身からでなく、主から天使であること、その結果として天界もまたそうであることが明らかです。