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神の愛と知恵 243

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243 理解力は天界の光の中へ、すなわち、天使の知恵の中に上げられることができること、またその意志は、悪を罪として避け、主に目を向けないなら、天界の熱の中へ、すなわち、天使の愛の中へ上げられることができないことが、霊界での経験から私にはっきりと明らかになりました。
 私は単純な霊の多くの者を見て、彼らはただ、神が存在すること、生まれた主が人間であったことを知っただけで、他のことはまず何も知らなかったのに、天使の知恵のアルカナ(秘義)を、ほとんど天使のように十分に理解したことを知覚しました。彼らだけでなく、悪魔の集団からの多くの者もそうでした。しかし、聞いた時は理解しましたが、自分自身で考えた時には理解しませんでした。なぜなら、聞いたとき、上から光が入ったけれども、自分自身で考えた時、彼らの熱に、すなわち、彼らの愛に対応したもの以外の何らかの光が入ることができなかったからです。それゆえ、それらの秘義を聞き、それらを知覚した後でも、耳をそらす時、何も保持しませんでした。それどころか、悪魔の集団からの者は、その時、それらを踏んづけて、まったく否定しました。その理由は、彼らの愛の火とその光はかすかなものであったので、暗やみをひき起し、それによって上から入ってくる天界の光が消されてしまったからです。