カテゴリー

神の愛と知恵 295

294◀︎目次▶︎296

295 天使と人間の思考の間にこのような相違があることを、私は次の経験によってよく知るようにされました。
 天使に、「何らかの事柄について霊的に考え、その後、何を考えたか私に言うように」と言われました。このことがなされ、私に言おうとしたとき、彼らはできず、それらを映し出すことができないと言いました——彼らの霊的な話し方も、また彼らの霊的な書き方も同様でした。霊的な話し方の言葉に自然的な話し方の言葉に似ているものは何もありませんでした。霊的な書き方も、それぞれの文字が完全な意味を含んでいる、その文字を除いて自然的な書き方と似ていませんでした。
 しかし、驚くべきことですが、天使は、「人間が自然的な状態の中で考え、話し、書くのと同様に、自分たちも霊的な状態の中でそのようにしているように見える、そのときそれでも何も似たものはない」と言ったのです。
 これから、自然的なものと霊的なものは高さの段階にしたがって異なること、また対応によってでないなら互いの間に伝達もないことが明らかとなりました。