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神の愛と知恵 342

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342 このようなものがそこに空気によって、あるいは雨によって、あるいは水路によって移動してきた卵から存在するようになるのか、あるいは湿気と腐臭そのものによってそこに存在するようになるのか、ここで、疑問となるでしょう。
前に言及されたこのような有害な小さい動物と昆虫が、そこに運ばれた卵から、あるいは創造から地の中のどこにでも深く隠されたやはり卵から孵化した、とすることは、虫は穀物、種、木材、石、それどころか葉の中に、さらに草本の上とそれらの中に、それらに調和するシラミや地虫が存在するようになり、なおまた家の中や夏の野原や森のハエは、卵形の物質が何もないのに、同様にこれほどに多く出現するので、そのすべての経験から支持されません。それらには草地と芝生をかじるものがあり、温かい場所では空気中に広がり、悩まします。その他に、悪臭を放つ水、腐敗したぶどう酒、有害な空気の中で、目に見えないで泳ぐ、また飛ぶものがあります。
これらの経験によって、草本、地、また池から発散する臭い、悪臭、気体の発散物そのものが、このような初期のものもまた与えると主張する者が支持されます。
存在するようになった後で、卵、あるいは産み出すことによって繁殖することは、それらが直接に出現することを排除しません。すべての動物は自分の小さい内臓とともに、生殖器官と繁殖の手段もまた受けているからであり、それらの事柄については、後で扱います(347番)。
同様のものが地獄の中にもまたあることは、経験と一致しますが、これは以前に知られていないことです。